出会いの瞬間
私たち夫婦の物語は、大阪の御堂筋に本店を構える老舗宝飾店で始まりました。就職活動で面接を受けた際、初めて彼女と出会いました。面接会場での初対面の印象はお互いに強烈なものではなく、ただ「お疲れ様でした」と言い合い、それぞれ別の電車に乗って帰ったことを覚えています。
入社後、いくつかの配属先の中から偶然にも同じ本店に選ばれ、同期として一緒に働くことになりました。忙しい日々の中で、次第にお互いのことを理解し合い、強い絆が生まれました。
私たち夫婦の物語は、大阪の御堂筋に本店を構える老舗宝飾店で始まりました。就職活動で面接を受けた際、初めて彼女と出会いました。面接会場での初対面の印象はお互いに強烈なものではなく、ただ「お疲れ様でした」と言い合い、それぞれ別の電車に乗って帰ったことを覚えています。
入社後、いくつかの配属先の中から偶然にも同じ本店に選ばれ、同期として一緒に働くことになりました。忙しい日々の中で、次第にお互いのことを理解し合い、強い絆が生まれました。
2年間勤務した後、私は家業の印章店を継ぐために福井県に戻ることになりました。同期と別れるのは辛かったですが、家業を守るための決断でした。福井に戻った後も、たまに電話やメールで連絡を取り合っていました。
数年間の修行を経て、27歳の時に再び彼女と再会し、付き合うことになりました。遠距離恋愛を続け、1年ほどで結婚しました。結婚初期の一番の思い出は家づくりです。大阪から福井県に嫁いでくれた彼女にとって、新しい土地での生活は不安も多かったと思いますが、居心地の良い理想の家を一緒に作ることで、自分たちの居場所を築き上げました。月に数回、家づくりの打ち合わせに行くことが私たちの楽しみでした。
子供が生まれると、私たちの生活は大きく変わりました。最初の子供が生まれた時の喜びとともに、育児の大変さも実感しました。そして、2人目の子供が生まれると、妻は育児に追われる毎日を過ごすようになりました。新居への引っ越しも重なり、私たちは落ち着かない数年間を過ごしました。
妻は子供たちの世話で忙しく、私も仕事に追われる日々が続きました。自然と夫婦の時間が減り、次第にお互いに疎遠になっていきました。私たちは一緒にいるのに、どこか心が離れてしまったような感覚に陥っていました。
そんな状況を打開するために、何か特別なものを贈りたいと考えました。夫婦の絆を再び強く感じられるようなもの、そして日常で使いながらその大切さを実感できるものを贈りたかったのです。そこで思いついたのが「しるし結び」でした。
私たち二人の名前を一つにした「しるし結び」の印を刻んだペアグラスです。このグラスを使うことで、毎日の生活の中でお互いの存在を再確認し、感謝の気持ちを持ち続けることができるのではないかと考えました。5周年記念のプレゼントとして、このペアグラスを妻に贈りました。
「しるし結び」を贈った時、妻はとても喜んでくれました。その瞬間、私たちの間にあった距離が一気に縮まった気がしました。以来、妻が缶ビールと缶チューハイを2本買ってきてくれるようになり、私たちはこのペアグラスで乾杯する習慣が生まれました。週に2回ほど、一緒にグラスを傾けながら、日常の小さな喜びを共有する時間が再び戻ってきました。
「しるし結び」を使い続けることで、私たちは夫婦の大切さを改めて実感しています。妻を大切にしなければという想いが強まり、グラスで乾杯する度に特別な気持ちになります。そして今、新婚当初のような良好な関係を保つことができています。このペアグラスが私たちにとって、夫婦の大切さを実感できるスイッチとなり、夫婦の絆をより強くしてくれる存在となりました。
私たちが経験したこの物語を通じて、多くのパートナーが「しるし結び」を通じて絆を深め、愛や感謝、ふたりの大切さを再確認できることを願っています。